2016 年 12 月 5 日公開 | 2016 年 12 月 7 日更新
Android のセキュリティに関する公開情報には、Android 搭載端末に影響を与えるセキュリティの脆弱性の詳細を掲載しています。情報の公開に伴い、Google 端末に対するセキュリティ アップデートを無線(OTA)アップデートで配信しました。Google 端末のファームウェア イメージも Google デベロッパー サイトでリリースしています。2016 年 12 月 5 日以降のセキュリティ パッチ レベルでは、下記のすべての問題に対処しています。端末のセキュリティ パッチ レベルを確認する方法については、Pixel と Nexus のアップデート スケジュールをご覧ください。
パートナーには、この公開情報に記載の問題について 2016 年 11 月 7 日までに通知済みです。Android オープンソース プロジェクト(AOSP)レポジトリに、下記の問題に対するソースコードのパッチをリリースしています。この公開情報には AOSP 以外のパッチへのリンクも掲載しています。
このうち最も重大な問題は、カーネル内で任意のコードが実行されるおそれがある端末固有のコードのセキュリティ上の重大な脆弱性です。ローカルでの永久的な端末の侵害につながるおそれがあり、端末を修復するにはオペレーティング システムの再適用が必要になる可能性があります。
この新たに報告された問題によって実際のユーザー端末が不正使用された報告はありません。Android セキュリティ プラットフォームの保護や SafetyNet のようなサービスの保護について詳しくは、Android と Google サービスでのリスク軽減策をご覧ください。こうした保護により、Android プラットフォームのセキュリティが改善されます。
すべてのユーザーに対し、ご利用の端末で上記の更新を行うことをおすすめします。
下記の表に、セキュリティの脆弱性、その共通脆弱性識別子(CVE)、重大度の判定、Google 端末への影響があるかどうかの一覧を示します。重大度の評価は、攻撃を受けた端末でその脆弱性が悪用された場合の影響に基づくもので、プラットフォームやサービスでのリスク軽減策が、開発目的や不正に回避されたために無効にされた場合を前提としています。
セキュリティ パッチ レベル 2016-12-01 以降では、下記の問題に対処する必要があります。
問題 | CVE | 重大度 | Google 端末への影響 |
---|---|---|---|
CURL / LIBCURL でのリモートコード実行の脆弱性 | CVE-2016-5419、CVE-2016-5420、CVE-2016-5421 | 高 | あり |
libziparchive での権限昇格の脆弱性 | CVE-2016-6762 | 高 | あり |
Telephony でのサービス拒否の脆弱性 | CVE-2016-6763 | 高 | あり |
メディアサーバーでのサービス拒否の脆弱性 | CVE-2016-6766、CVE-2016-6765、CVE-2016-6764、CVE-2016-6767 | 高 | あり |
Framesequence ライブラリでのリモートコード実行の脆弱性 | CVE-2016-6768 | 高 | あり |
Smart Lock での権限昇格の脆弱性 | CVE-2016-6769 | 中 | なし* |
フレームワーク API での権限昇格の脆弱性 | CVE-2016-6770 | 中 | あり |
Telephony での権限昇格の脆弱性 | CVE-2016-6771 | 中 | あり |
Wi-Fi での権限昇格の脆弱性 | CVE-2016-6772 | 中 | あり |
メディアサーバーでの情報開示の脆弱性 | CVE-2016-6773 | 中 | あり |
Package Manager での情報開示の脆弱性 | CVE-2016-6774 | 中 | あり |
* Android 7.0 以降が搭載されたサポート対象の Google 端末において、適用できるすべてのアップデートがインストールされている場合は、この脆弱性が悪用されることはありません。
セキュリティ パッチ レベル 2016-12-05 以降では、2016-12-01 に関連するすべての問題に加えて、下記の問題に対処する必要があります。
問題 | CVE | 重大度 | Google 端末への影響 |
---|---|---|---|
カーネル メモリ サブシステムでの権限昇格の脆弱性 | CVE-2016-4794、CVE-2016-5195 | 重大 | あり |
NVIDIA GPU ドライバでの権限昇格の脆弱性 | CVE-2016-6775、CVE-2016-6776、CVE-2016-6777 | 重大 | あり |
カーネルでの権限昇格の脆弱性 | CVE-2015-8966 | 重大 | なし* |
NVIDIA ビデオドライバでの権限昇格の脆弱性 | CVE-2016-6915、CVE-2016-6916、CVE-2016-6917 | 重大 | あり |
カーネル ION ドライバでの権限昇格の脆弱性 | CVE-2016-9120 | 重大 | あり |
Qualcomm コンポーネントでの脆弱性 | CVE-2016-8411 | 重大 | あり |
カーネル ファイル システムでの権限昇格の脆弱性 | CVE-2014-4014 | 高 | あり |
カーネルでの権限昇格の脆弱性 | CVE-2015-8967 | 高 | あり |
HTC サウンド コーデック ドライバでの権限昇格の脆弱性 | CVE-2016-6778、CVE-2016-6779、CVE-2016-6780 | 高 | あり |
MediaTek ドライバでの権限昇格の脆弱性 | CVE-2016-6492、CVE-2016-6781、CVE-2016-6782、CVE-2016-6783、CVE-2016-6784、CVE-2016-6785 | 高 | なし* |
Qualcomm メディア コーデックでの権限昇格の脆弱性 | CVE-2016-6761、CVE-2016-6760、CVE-2016-6759、CVE-2016-6758 | 高 | あり |
Qualcomm カメラドライバでの権限昇格の脆弱性 | CVE-2016-6755 | 高 | あり |
カーネル パフォーマンス サブシステムでの権限昇格の脆弱性 | CVE-2016-6786、CVE-2016-6787 | 高 | あり |
MediaTek I2C ドライバでの権限昇格の脆弱性 | CVE-2016-6788 | 高 | なし* |
NVIDIA libomx ライブラリでの権限昇格の脆弱性 | CVE-2016-6789、CVE-2016-6790 | 高 | あり |
Qualcomm サウンド ドライバでの権限昇格の脆弱性 | CVE-2016-6791、CVE-2016-8391、CVE-2016-8392 | 高 | あり |
カーネル セキュリティ サブシステムでの権限昇格の脆弱性 | CVE-2015-7872 | 高 | あり |
Synaptics タッチスクリーン ドライバでの権限昇格の脆弱性 | CVE-2016-8393、CVE-2016-8394 | 高 | あり |
Broadcom Wi-Fi ドライバでの権限昇格の脆弱性 | CVE-2014-9909、CVE-2014-9910 | 高 | なし* |
MediaTek ビデオドライバでの情報開示の脆弱性 | CVE-2016-8396 | 高 | なし* |
NVIDIA ビデオドライバでの情報開示の脆弱性 | CVE-2016-8397 | 高 | あり |
GPS でのサービス拒否の脆弱性 | CVE-2016-5341 | 高 | あり |
NVIDIA カメラドライバでのサービス拒否の脆弱性 | CVE-2016-8395 | 高 | あり |
カーネル ネットワーク サブシステムでの権限昇格の脆弱性 | CVE-2016-8399 | 中 | あり |
Qualcomm コンポーネントでの情報開示の脆弱性 | CVE-2016-6756、CVE-2016-6757 | 中 | あり |
NVIDIA librm ライブラリでの情報開示の脆弱性 | CVE-2016-8400 | 中 | あり |
カーネル コンポーネントでの情報開示の脆弱性 | CVE-2016-8401、CVE-2016-8402、CVE-2016-8403、CVE-2016-8404、CVE-2016-8405、CVE-2016-8406、CVE-2016-8407 | 中 | あり |
NVIDIA ビデオドライバでの情報開示の脆弱性 | CVE-2016-8408、CVE-2016-8409 | 中 | あり |
Qualcomm サウンド ドライバでの情報開示の脆弱性 | CVE-2016-8410 | 中 | あり |
* Android 7.0 以降が搭載されたサポート対象の Google 端末において、適用できるすべてのアップデートがインストールされている場合は、この脆弱性が悪用されることはありません。
ここでは、Android セキュリティ プラットフォームの保護と SafetyNet のようなサービスの保護によるリスクの軽減について概説します。こうした機能は、Android でセキュリティの脆弱性が悪用される可能性を減らします。
調査にご協力くださった下記の皆様方に感謝いたします(敬称略)。
Bottle Tech の MengLuo Gou(@idhyt3r)氏、Google の Yong Wang(王勇)(@ThomasKing2014)、Zubin Mithra にも、セキュリティに関する公開情報にご協力いただきました。ここに謝意を表します。
上記のセキュリティ パッチ レベル 2016-12-01 の脆弱性の概要で一覧に挙げた各項目について、下記に詳細を説明します。問題の内容とその重大度の根拠について説明し、CVE、関連する参照先、重大度、更新対象の Google 端末、更新対象の AOSP バージョン(該当する場合)、報告日を表にまとめています。その問題に対処した、一般公開されている変更(AOSP の変更の一覧など)がある場合は、そのバグ ID にリンクを設定しています。複数の変更が同じバグに関係する場合は、バグ ID の後に記載した番号に、追加の参照へのリンクを設定しています。
下記の表に、CURL ライブラリと LIBCURL ライブラリに影響するセキュリティの脆弱性を示します。非常に重大な問題があるため、中間者攻撃により、偽造された証明書を使って特権プロセス内で任意のコードが実行されるおそれがあります。攻撃には偽造された証明書が必要なため、この問題の重要度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 更新対象の AOSP バージョン | 報告日 |
---|---|---|---|---|---|
CVE-2016-5419 | A-31271247 | 高 | すべて | 7.0 | 2016 年 8 月 3 日 |
CVE-2016-5420 | A-31271247 | 高 | すべて | 7.0 | 2016 年 8 月 3 日 |
CVE-2016-5421 | A-31271247 | 高 | すべて | 7.0 | 2016 年 8 月 3 日 |
libziparchive ライブラリに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによって特権プロセス内で任意のコードが実行されるおそれがあります。サードパーティのアプリが通常はアクセスできない権限に昇格してローカルにアクセスできるようになるので、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 更新対象の AOSP バージョン | 報告日 |
---|---|---|---|---|---|
CVE-2016-6762 | A-31251826 [2] | 高 | すべて | 5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0 | 2016 年 8 月 28 日 |
Telephony にサービス拒否の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリが特別に細工したファイルを使用して、端末のハングや再起動を引き起こすおそれがあります。永久的なローカルのサービス拒否が可能になるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 更新対象の AOSP バージョン | 報告日 |
---|---|---|---|---|---|
CVE-2016-6763 | A-31530456 | 高 | すべて | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0 | 2016 年 9 月 12 日 |
メディアサーバーにサービス拒否の脆弱性があるため、攻撃者が特別に細工したファイルを使用して、端末のハングや再起動を引き起こすおそれがあります。リモートでのサービス拒否のおそれがあるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 更新対象の AOSP バージョン | 報告日 |
---|---|---|---|---|---|
CVE-2016-6766 | A-31318219 | 高 | すべて | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0 | 2016 年 9 月 5 日 |
CVE-2016-6765 | A-31449945 | 高 | すべて | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、7.0 | 2016 年 9 月 13 日 |
CVE-2016-6764 | A-31681434 | 高 | すべて | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0 | 2016 年 9 月 22 日 |
CVE-2016-6767 | A-31833604 | 高 | なし* | 4.4.4 | Google 社内 |
* Android 7.0 以降が搭載されたサポート対象の Google 端末において、適用できるすべてのアップデートがインストールされている場合は、この脆弱性が悪用されることはありません。
Framesequence ライブラリにリモートコード実行の脆弱性があるため、攻撃者が特別に細工したファイルを使用して、権限のないプロセス内で任意のコードを実行するおそれがあります。Framesequence ライブラリを使用するアプリでリモートコードが実行されるおそれがあるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 更新対象の AOSP バージョン | 報告日 |
---|---|---|---|---|---|
CVE-2016-6768 | A-31631842 | 高 | すべて | 5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0 | 2016 年 9 月 19 日 |
Smart Lock に権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカル ユーザーが PIN を指定せずに Smart Lock の設定にアクセスできるおそれがあります。最初にロック解除された端末に物理的にアクセスする必要があり、その端末でユーザーが最後にアクセスした設定パネルが Smart Lock であることが必要なため、この問題の重要度は「中」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 更新対象の AOSP バージョン | 報告日 |
---|---|---|---|---|---|
CVE-2016-6769 | A-29055171 | 中 | なし* | 5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1 | 2016 年 5 月 27 日 |
* Android 7.0 以降が搭載されたサポート対象の Google 端末において、適用できるすべてのアップデートがインストールされている場合は、この脆弱性が悪用されることはありません。
フレームワーク API に権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリがアクセス権の範囲外のシステム機能にアクセスできるおそれがあります。制約されたプロセスで制限がローカルで回避されるため、この問題の重大度は「中」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 更新対象の AOSP バージョン | 報告日 |
---|---|---|---|---|---|
CVE-2016-6770 | A-30202228 | 中 | すべて | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0 | 2016 年 7 月 16 日 |
Telephony に権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリがアクセス権の範囲外のシステム機能にアクセスできるおそれがあります。制約されたプロセスで制限がローカルで回避されるため、この問題の重大度は「中」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 更新対象の AOSP バージョン | 報告日 |
---|---|---|---|---|---|
CVE-2016-6771 | A-31566390 | 中 | すべて | 6.0、6.0.1、7.0 | 2016 年 9 月 17 日 |
Wi-Fi に権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによって特権プロセス内で任意のコードが実行されるおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「中」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 更新対象の AOSP バージョン | 報告日 |
---|---|---|---|---|---|
CVE-2016-6772 | A-31856351 [2] | 中 | すべて | 5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0 | 2016 年 9 月 30 日 |
メディアサーバーに情報開示の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリが権限レベルの範囲外のデータにアクセスするおそれがあります。許可を得ずに機密データにアクセスするのに利用されるおそれがあるため、この問題の重大度は「中」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 更新対象の AOSP バージョン | 報告日 |
---|---|---|---|---|---|
CVE-2016-6773 | A-30481714 [2] | 中 | すべて | 6.0、6.0.1、7.0 | 2016 年 7 月 27 日 |
Package Manager に情報開示の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリが、アプリデータを他のアプリから分離するオペレーティング システムの保護を回避するおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「中」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 更新対象の AOSP バージョン | 報告日 |
---|---|---|---|---|---|
CVE-2016-6774 | A-31251489 | 中 | すべて | 7.0 | 2016 年 8 月 29 日 |
上記のセキュリティ パッチ レベル 2016-12-05 の脆弱性の概要で一覧に挙げた各項目について、下記に詳細を説明します。問題の内容とその重大度の根拠について説明し、CVE、関連する参照先、重大度、更新対象の Google 端末、更新対象の AOSP バージョン(該当する場合)、報告日を表にまとめています。その問題に対処した、一般公開されている変更(AOSP の変更の一覧など)がある場合は、そのバグ ID にリンクを設定しています。複数の変更が同じバグに関係する場合は、バグ ID の後に記載した番号に、追加の参照へのリンクを設定しています。
カーネル メモリ サブシステムに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。ローカルでの永久的な端末の侵害につながるおそれがあり、端末を修復するにはオペレーティング システムの再適用が必要になる可能性があるため、この問題は「重大」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2016-4794 | A-31596597 アップストリーム カーネル [2] |
重大 | Pixel C、Pixel、Pixel XL | 2016 年 4 月 17 日 |
CVE-2016-5195 | A-32141528 アップストリーム カーネル [2] |
重大 | Nexus 5X、Nexus 6、Nexus 6P、Nexus 9、Android One、Pixel C、Nexus Player、Pixel、Pixel XL | 2016 年 10 月 12 日 |
NVIDIA GPU ドライバに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。ローカルでの永久的な端末の侵害につながるおそれがあり、端末を修復するにはオペレーティング システムの再適用が必要になる可能性があるため、この問題は「重大」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2016-6775 | A-31222873* N-CVE-2016-6775 |
重大 | Nexus 9 | 2016 年 8 月 25 日 |
CVE-2016-6776 | A-31680980* N-CVE-2016-6776 |
重大 | Nexus 9 | 2016 年 9 月 22 日 |
CVE-2016-6777 | A-31910462* N-CVE-2016-6777 |
重大 | Nexus 9 | 2016 年 10 月 3 日 |
* この問題に対するパッチは公開されていません。アップデートは Google デベロッパー サイトから入手できる Google 端末用最新バイナリ ドライバに含まれています。
カーネルに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。ローカルでの永久的な端末の侵害につながるおそれがあり、端末を修復するにはオペレーティング システムの再適用が必要になる可能性があるため、この問題は「重大」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2015-8966 | A-31435731 アップストリーム カーネル |
重大 | なし* | 2016 年 9 月 10 日 |
* Android 7.0 以降が搭載されたサポート対象の Google 端末において、適用できるすべてのアップデートがインストールされている場合は、この脆弱性が悪用されることはありません。
NVIDIA ビデオドライバに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。ローカルでの永久的な端末の侵害につながるおそれがあり、端末を修復するにはオペレーティング システムの再適用が必要になる可能性があるため、この問題は「重大」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2016-6915 | A-31471161*
N-CVE-2016-6915 |
重大 | Nexus 9 | 2016 年 9 月 13 日 |
CVE-2016-6916 | A-32072350*
N-CVE-2016-6916 |
重大 | Nexus 9、Pixel C | 2016 年 9 月 13 日 |
CVE-2016-6917 | A-32072253*
|
重大 | Nexus 9 | 2016 年 9 月 13 日 |
* この問題に対するパッチは公開されていません。アップデートは Google デベロッパー サイトから入手できる Google 端末用最新バイナリ ドライバに含まれています。
カーネル ION ドライバに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。ローカルでの永久的な端末の侵害につながるおそれがあり、端末を修復するにはオペレーティング システムの再適用が必要になる可能性があるため、この問題は「重大」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2016-9120 | A-31568617 アップストリーム カーネル |
重大 | Nexus 5X、Nexus 6、Nexus 6P、Android One、Pixel C、Nexus Player | 2016 年 9 月 16 日 |
次に、Qualcomm コンポーネントに影響する脆弱性を示します。詳細については、Qualcomm AMSS November 2015 のセキュリティに関する公開情報をご参照ください。
CVE | 参照 | 重大度* | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2016-8411 | A-31805216** | 重大 | Nexus 6、Nexus 6P、Android One | Qualcomm 社内 |
* この一連の問題の重大度はベンダーが決定したものです。
** この問題に対するパッチは公開されていません。アップデートは Google デベロッパー サイトから入手できる Google 端末用最新バイナリ ドライバに含まれています。
カーネル ファイル システムに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリが、アプリデータを他のアプリから分離するオペレーティング システムの保護を回避できるおそれがあります。サードパーティのアプリが通常はアクセスできない権限に昇格してローカルにアクセスできるようになるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2014-4014 | A-31252187 アップストリーム カーネル |
高 | Nexus 6、Nexus Player | 2014 年 6 月 10 日 |
カーネルに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。最初に別の脆弱性を悪用する必要があるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2015-8967 | A-31703084 アップストリーム カーネル |
高 | Nexus 5X、Nexus 6P、Nexus 9、Pixel C、Pixel、Pixel XL | 2015 年 1 月 8 日 |
HTC サウンド コーデック ドライバに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2016-6778 | A-31384646* | 高 | Nexus 9 | 2016 年 2 月 25 日 |
CVE-2016-6779 | A-31386004* | 高 | Nexus 9 | 2016 年 2 月 25 日 |
CVE-2016-6780 | A-31251496* | 高 | Nexus 9 | 2016 年 8 月 30 日 |
* この問題に対するパッチは公開されていません。アップデートは Google デベロッパー サイトから入手できる Google 端末用最新バイナリ ドライバに含まれています。
MediaTek ドライバに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2016-6492 | A-28175122 MT-ALPS02696413 |
高 | なし* | 2016 年 4 月 11 日 |
CVE-2016-6781 | A-31095175 MT-ALPS02943455 |
高 | なし* | 2016 年 8 月 22 日 |
CVE-2016-6782 | A-31224389 MT-ALPS02943506 |
高 | なし* | 2016 年 8 月 24 日 |
CVE-2016-6783 | A-31350044 MT-ALPS02943437 |
高 | なし* | 2016 年 9 月 6 日 |
CVE-2016-6784 | A-31350755 MT-ALPS02961424 |
高 | なし* | 2016 年 9 月 6 日 |
CVE-2016-6785 | A-31748056 MT-ALPS02961400 |
高 | なし* | 2016 年 9 月 25 日 |
* Android 7.0 以降が搭載されたサポート対象の Google 端末において、適用できるすべてのアップデートがインストールされている場合は、この脆弱性が悪用されることはありません。
Qualcomm メディア コーデックに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによって特権プロセス内で任意のコードが実行されるおそれがあります。サードパーティのアプリが通常はアクセスできない権限に昇格してローカルにアクセスできるようになるので、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2016-6761 | A-29421682*
QC-CR#1055792 |
高 | Nexus 5X、Nexus 6、Nexus 6P、Nexus 9、Android One、Nexus Player、Pixel、Pixel XL | 2016 年 6 月 16 日 |
CVE-2016-6760 | A-29617572*
QC-CR#1055783 |
高 | Nexus 5X、Nexus 6、Nexus 6P、Nexus 9、Android One、Nexus Player、Pixel、Pixel XL | 2016 年 6 月 23 日 |
CVE-2016-6759 | A-29982686*
QC-CR#1055766 |
高 | Nexus 5X、Nexus 6、Nexus 6P、Nexus 9、Android One、Nexus Player、Pixel、Pixel XL | 2016 年 7 月 4 日 |
CVE-2016-6758 | A-30148882*
QC-CR#1071731 |
高 | Nexus 5X、Nexus 6、Nexus 6P、Nexus 9、Android One、Nexus Player、Pixel、Pixel XL | 2016 年 7 月 13 日 |
* この問題に対するパッチは公開されていません。アップデートは Google デベロッパー サイトから入手できる Google 端末用最新バイナリ ドライバに含まれています。
Qualcomm カメラドライバに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2016-6755 | A-30740545 QC-CR#1065916 |
高 | Nexus 5X、Nexus 6、Nexus 6P、Android One、Pixel、Pixel XL | 2016 年 8 月 3 日 |
カーネル パフォーマンス サブシステムに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
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CVE-2016-6786 | A-30955111 アップストリーム カーネル | 高 | Nexus 5X、Nexus 6、Nexus 6P、Nexus 9、Android One、Pixel C、Nexus Player、Pixel、Pixel XL | 2016 年 8 月 18 日 |
CVE-2016-6787 | A-31095224 アップストリーム カーネル | 高 | Nexus 5X、Nexus 6、Nexus 6P、Nexus 9、Android One、Pixel C、Nexus Player、Pixel、Pixel XL | 2016 年 8 月 22 日 |
MediaTek I2C ドライバに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
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CVE-2016-6788 | A-31224428 MT-ALPS02943467 |
高 | なし* | 2016 年 8 月 24 日 |
* Android 7.0 以降が搭載されたサポート対象の Google 端末において、適用できるすべてのアップデートがインストールされている場合は、この脆弱性が悪用されることはありません。
NVIDIA libomx ライブラリ(libnvomx)に権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによって特権プロセス内で任意のコードが実行されるおそれがあります。サードパーティのアプリが通常はアクセスできない権限に昇格してローカルにアクセスできるようになるので、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
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CVE-2016-6789 | A-31251973*
N-CVE-2016-6789 |
高 | Pixel C | 2016 年 8 月 29 日 |
CVE-2016-6790 | A-31251628*
N-CVE-2016-6790 |
高 | Pixel C | 2016 年 8 月 28 日 |
* この問題に対するパッチは公開されていません。アップデートは Google デベロッパー サイトから入手できる Google 端末用最新バイナリ ドライバに含まれています。
Qualcomm サウンド ドライバに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
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CVE-2016-6791 | A-31252384 QC-CR#1071809 |
高 | Nexus 5X、Nexus 6、Nexus 6P、Android One、Pixel、Pixel XL | 2016 年 8 月 31 日 |
CVE-2016-8391 | A-31253255 QC-CR#1072166 |
高 | Nexus 5X、Nexus 6、Nexus 6P、Android One、Pixel、Pixel XL | 2016 年 8 月 31 日 |
CVE-2016-8392 | A-31385862 QC-CR#1073136 |
高 | Nexus 5X、Nexus 6、Nexus 6P、Android One、Pixel、Pixel XL | 2016 年 9 月 8 日 |
カーネル セキュリティ サブシステムに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
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CVE-2015-7872 | A-31253168 アップストリーム カーネル |
高 | Nexus 5X、Nexus 6、Nexus 6P、Nexus 9、Android One、Nexus Player、Pixel、Pixel XL | 2016 年 8 月 31 日 |
Synaptics タッチスクリーン ドライバに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
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CVE-2016-8393 | A-31911920* | 高 | Nexus 5X、Nexus 6P、Nexus 9、Android One、Pixel、Pixel XL | 2016 年 9 月 8 日 |
CVE-2016-8394 | A-31913197* | 高 | Nexus 9、Android One | 2016 年 9 月 8 日 |
* この問題に対するパッチは公開されていません。アップデートは Google デベロッパー サイトから入手できる Google 端末用最新バイナリ ドライバに含まれています。
Broadcom Wi-Fi ドライバに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
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CVE-2014-9909 | A-31676542 B-RB#26684 |
高 | なし* | 2016 年 9 月 21 日 |
CVE-2014-9910 | A-31746399 B-RB#26710 |
高 | なし* | 2016 年 9 月 26 日 |
* Android 7.0 以降が搭載されたサポート対象の Google 端末において、適用できるすべてのアップデートがインストールされている場合は、この脆弱性が悪用されることはありません。
MediaTek ビデオドライバに情報開示の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリが権限レベルの範囲外のデータにアクセスするおそれがあります。ユーザーの明示的な許可を得ずに、機密データにアクセスするのに利用されるおそれがあるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
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CVE-2016-8396 | A-31249105 | 高 | なし* | 2016 年 8 月 26 日 |
* Android 7.0 以降が搭載されたサポート対象の Google 端末において、適用できるすべてのアップデートがインストールされている場合は、この脆弱性が悪用されることはありません。
NVIDIA ビデオドライバに情報開示の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリが権限レベルの範囲外のデータにアクセスするおそれがあります。ユーザーの明示的な許可を得ずに、機密データにアクセスするのに利用されるおそれがあるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
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CVE-2016-8397 | A-31385953* N-CVE-2016-8397 |
高 | Nexus 9 | 2016 年 9 月 8 日 |
* この問題に対するパッチは公開されていません。アップデートは Google デベロッパー サイトから入手できる Google 端末用最新バイナリ ドライバに含まれています。
Qualcomm GPS コンポーネントにサービス拒否の脆弱性があるため、リモートの攻撃者が端末のハングや再起動を引き起こすおそれがあります。一時的にリモートでのサービス拒否のおそれがあるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
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CVE-2016-5341 | A-31470303* | 高 | Nexus 6、Nexus 5X、Nexus 6P、Nexus 9、Android One、Pixel、Pixel XL | 2016 年 6 月 21 日 |
* この問題に対するパッチは公開されていません。アップデートは Google デベロッパー サイトから入手できる Google 端末用最新バイナリ ドライバに含まれています。
NVIDIA カメラドライバにサービス拒否の脆弱性があるため、攻撃者が永久的なローカルのサービス拒否を引き起こすおそれがあり、端末を修復するにはオペレーティング システムの再適用が必要になる可能性があります。永久的なローカルでのサービス拒否のおそれがあるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
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CVE-2016-8395 | A-31403040*
N-CVE-2016-8395 |
高 | Pixel C | 2016 年 9 月 9 日 |
* この問題に対するパッチは公開されていません。アップデートは Google デベロッパー サイトから入手できる Google 端末用最新バイナリ ドライバに含まれています。
カーネル ネットワーク サブシステムに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であり、現在のコンパイラ最適化により脆弱性のあるコードへのアクセスが制限されるため、この問題の重大度は「中」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
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CVE-2016-8399 | A-31349935* | 中 | Nexus 5X、Nexus 6、Nexus 6P、Nexus 9、Android One、Pixel C、Nexus Player、Pixel、Pixel XL | 2016 年 9 月 5 日 |
* この問題に対するパッチは公開されていません。アップデートは Google デベロッパー サイトから入手できる Google 端末用最新バイナリ ドライバに含まれています。
カメラドライバ、ビデオドライバなどの Qualcomm コンポーネントに情報開示の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリが権限レベルの範囲外のデータにアクセスするおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「中」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
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CVE-2016-6756 | A-29464815 QC-CR#1042068 [2] |
中 | Nexus 5X、Nexus 6、Nexus 6P、Android One、Pixel、Pixel XL | 2016 年 6 月 17 日 |
CVE-2016-6757 | A-30148242 QC-CR#1052821 |
中 | Nexus 5X、Nexus 6、Nexus 6P、Pixel、Pixel XL | 2016 年 7 月 13 日 |
NVIDIA librm ライブラリ(libnvrm)に情報開示の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリが権限レベルの範囲外のデータにアクセスするおそれがあります。許可を得ずに機密データにアクセスするのに利用されるおそれがあるため、この問題の重大度は「中」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
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CVE-2016-8400 | A-31251599*
N-CVE-2016-8400 |
中 | Pixel C | 2016 年 8 月 29 日 |
* この問題に対するパッチは公開されていません。アップデートは Google デベロッパー サイトから入手できる Google 端末用最新バイナリ ドライバに含まれています。
カーネル コンポーネント(ION サブシステム、バインダ、USB ドライバ、ネットワーク サブシステムなど)に情報開示の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリが権限レベルの範囲外のデータにアクセスするおそれがあります。 最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「中」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
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CVE-2016-8401 | A-31494725* | 中 | Nexus 5X、Nexus 6、Nexus 6P、Nexus 9、Android One、Pixel C、Nexus Player、Pixel、Pixel XL | 2016 年 9 月 13 日 |
CVE-2016-8402 | A-31495231* | 中 | Nexus 5X、Nexus 6、Nexus 6P、Nexus 9、Android One、Pixel C、Nexus Player、Pixel、Pixel XL | 2016 年 9 月 13 日 |
CVE-2016-8403 | A-31495348* | 中 | Nexus 9 | 2016 年 9 月 13 日 |
CVE-2016-8404 | A-31496950* | 中 | Nexus 9 | 2016 年 9 月 13 日 |
CVE-2016-8405 | A-31651010* | 中 | Nexus 5X、Nexus 6、Nexus 6P、Nexus 9、Android One、Pixel C、Nexus Player、Pixel、Pixel XL | 2016 年 9 月 21 日 |
CVE-2016-8406 | A-31796940* | 中 | Nexus 5X、Nexus 6、Nexus 6P、Nexus 9、Android One、Pixel C、Nexus Player、Pixel、Pixel XL | 2016 年 9 月 27 日 |
CVE-2016-8407 | A-31802656* | 中 | Nexus 5X、Nexus 6、Nexus 6P、Android One、Pixel、Pixel XL | 2016 年 9 月 28 日 |
* この問題に対するパッチは公開されていません。アップデートは Google デベロッパー サイトから入手できる Google 端末用最新バイナリ ドライバに含まれています。
NVIDIA ビデオドライバに情報開示の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリが権限レベルの範囲外のデータにアクセスするおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「中」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
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CVE-2016-8408 | A-31496571*
N-CVE-2016-8408 |
中 | Nexus 9 | 2016 年 9 月 13 日 |
CVE-2016-8409 | A-31495687*
N-CVE-2016-8409 |
中 | Nexus 9 | 2016 年 9 月 13 日 |
* この問題に対するパッチは公開されていません。アップデートは Google デベロッパー サイトから入手できる Google 端末用最新バイナリ ドライバに含まれています。
Qualcomm サウンド ドライバに情報開示の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリが権限レベルの範囲外のデータにアクセスするおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「中」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
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CVE-2016-8410 | A-31498403 QC-CR#987010 |
中 | Nexus 5X、Nexus 6、Nexus 6P、Android One | Google 社内 |
上記の公開情報に対する一般的な質問について、以下で回答します。
1. 上記の問題に対処するように端末が更新されているかどうかをどのように判断すればよいですか?
端末のセキュリティ パッチ レベルを確認する方法については、Pixel および Nexus のアップデート スケジュールに記載されている手順をご覧ください。
このアップデートを組み込んだ端末メーカーは、パッチレベル文字列を以下に設定する必要があります。
2. この公開情報に 2 つのセキュリティ パッチ レベルがあるのはなぜですか?
この公開情報では、2 つのセキュリティ パッチ レベルを定義しています。これは、すべての Android 搭載端末で同様の問題が発生する一部の脆弱性をサブセットとし、Android パートナーが迅速かつ柔軟に修正できるようにするためです。Android パートナーには、この公開情報に掲載されている問題をすべて修正し、最新のセキュリティ パッチ レベルを使用することが推奨されています。
パートナーには、対処するすべての問題の修正を 1 つのアップデートにまとめて提供することが推奨されています。
3. 各問題の影響を受ける Google 端末を判断するにはどうすればよいですか?
2016-12-01 と 2016-12-05 のセキュリティの脆弱性の詳細に関するセクションで、各表中の「更新対象の Google 端末」列に、その問題の影響を受ける、更新対象の Google 端末の種類が記載されています。この列の記載は次のいずれかです。
4. 「参照」列の項目はどのような情報に関連付けられていますか?
脆弱性の詳細の表で「参照」列に記載した内容には、その参照番号が属す組織を示す接頭辞を含めている場合があります。各接頭辞の意味は以下のとおりです。
接頭辞 | 参照 |
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A- | Android バグ ID |
QC- | Qualcomm の参照番号 |
M- | MediaTek の参照番号 |
N- | NVIDIA の参照番号 |
B- | Broadcom の参照番号 |