2017 年 4 月 3 日公開 | 2017 年 4 月 5 日更新
Android のセキュリティに関する公開情報には、Android 搭載端末に影響を与えるセキュリティの脆弱性の詳細を掲載しています。情報の公開に伴い、Nexus 端末に対するセキュリティ アップデートを無線(OTA)アップデートで配信しました。Google 端末のファームウェア イメージも Google デベロッパー サイトでリリースしています。2017 年 4 月 5 日以降のセキュリティ パッチ レベルでは、下記のすべての問題に対処しています。端末のセキュリティ パッチ レベルを確認する方法については、Pixel と Nexus のアップデート スケジュールをご覧ください。
パートナーには、この公開情報に記載の問題について 2017 年 3 月 6 日までに通知済みです。Android オープンソース プロジェクト(AOSP)のレポジトリに、下記の問題に対するソースコードのパッチをリリースしています。また、この公開情報では、これらのパッチへのリンクに加え、AOSP 以外のパッチへのリンクも掲載しています。
下記の問題のうち最も重大度の高いものは、多様な方法(メール、ウェブの閲覧、MMS など)により、攻撃対象の端末でメディア ファイルを処理する際にリモートでのコード実行が可能になるおそれのある重大なセキュリティの脆弱性です。重大度の判定は、攻撃を受けた端末でその脆弱性が悪用された場合の影響に基づくもので、プラットフォームやサービスでのリスク軽減策が開発目的や不正に回避されたために無効にされた場合を前提としています。
この新たに報告された問題によって実際のユーザー端末が不正使用された報告はありません。Android セキュリティ プラットフォームの保護や SafetyNet のようなサービスの保護について詳しくは、Android と Google サービスでのリスク軽減策をご覧ください。こうした保護により、Android プラットフォームのセキュリティが改善されます。
ご利用の端末で上記の更新を行うことをすべてのユーザーにおすすめします。
ここでは、Android セキュリティ プラットフォームの保護と SafetyNet のようなサービスの保護によるリスクの軽減について概説します。こうした機能は、Android でセキュリティの脆弱性が悪用される可能性を減らします。
調査にご協力くださった下記の皆様方に感謝いたします(敬称略)。
パッチレベル 2017-04-01 に該当するセキュリティ脆弱性の各項目について、下記に詳細を説明します。問題の内容とその重大度の根拠について説明し、CVE、関連する参照先、重大度、更新対象の Google 端末、更新対象の AOSP バージョン(該当する場合)、報告日を表にまとめています。その問題に対処した、一般公開されている変更(AOSP の変更の一覧など)がある場合は、そのバグ ID にリンクを設定しています。複数の変更が同じバグに関係する場合は、バグ ID の後に記載した番号に、追加の参照へのリンクを設定しています。
メディアサーバーにリモートコード実行の脆弱性があるため、攻撃者が特別に細工したファイルを使用して、メディア ファイルやデータの処理中にメモリ破壊を引き起こすおそれがあります。メディアサーバーのプロセスにおいてリモートでコードが実行されるおそれがあるため、この問題は「重大」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 更新対象の AOSP バージョン | 報告日 |
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CVE-2017-0538 | A-33641588 | 重大 | すべて | 6.0、6.0.1、7.0、7.1.1 | 2016 年 12 月 13 日 |
CVE-2017-0539 | A-33864300 | 重大 | すべて | 5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1 | 2016 年 12 月 23 日 |
CVE-2017-0540 | A-33966031 | 重大 | すべて | 5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1 | 2016 年 12 月 29 日 |
CVE-2017-0541 | A-34031018 | 重大 | すべて | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1 | 2017 年 1 月 1 日 |
CVE-2017-0542 | A-33934721 | 重大 | すべて | 6.0、6.0.1、7.0、7.1.1 | Google 社内 |
CVE-2017-0543 | A-34097866 | 重大 | すべて | 6.0、6.0.1、7.0、7.1.1 | Google 社内 |
CameraBase に権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによって任意のコードが実行されるおそれがあります。特権プロセス内で任意のコードがローカルで実行される可能性があるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 更新対象の AOSP バージョン | 報告日 |
---|---|---|---|---|---|
CVE-2017-0544 | A-31992879 | 高 | すべて | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1 | 2016 年 10 月 6 日 |
オーディオサーバーに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによって特権プロセス内で任意のコードが実行されるおそれがあります。サードパーティのアプリが通常はアクセスできない権限に昇格してローカルにアクセスするのに利用されるおそれがあるので、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 更新対象の AOSP バージョン | 報告日 |
---|---|---|---|---|---|
CVE-2017-0545 | A-32591350 | 高 | すべて | 5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1 | 2016 年 10 月 31 日 |
SurfaceFlinger に権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによって特権プロセス内で任意のコードが実行されるおそれがあります。サードパーティのアプリが通常はアクセスできない権限に昇格してローカルにアクセスすることに利用されるおそれがあるので、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 更新対象の AOSP バージョン | 報告日 |
---|---|---|---|---|---|
CVE-2017-0546 | A-32628763 | 高 | すべて | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1 | 2016 年 11 月 2 日 |
メディアサーバーに情報開示の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリが権限レベルの範囲外のデータにアクセスするおそれがあります。アプリデータを別のアプリから分離するオペレーティング システムの保護を回避する一般的な方法であるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 更新対象の AOSP バージョン | 報告日 |
---|---|---|---|---|---|
CVE-2017-0547 | A-33861560 | 高 | すべて | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1 | 2016 年 12 月 22 日 |
libiskia にリモートのサービス拒否の脆弱性があるため、攻撃者が特別に細工したファイルを使用して、端末のハングや再起動を引き起こすおそれがあります。リモートでのサービス拒否の可能性があるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 更新対象の AOSP バージョン | 報告日 |
---|---|---|---|---|---|
CVE-2017-0548 | A-33251605 | 高 | すべて | 7.0、7.1.1 | 2016 年 11 月 29 日 |
メディアサーバーにリモートのサービス拒否の脆弱性があるため、攻撃者が特別に細工したファイルを使用して、端末のハングや再起動を引き起こすおそれがあります。リモートでのサービス拒否の可能性があるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 更新対象の AOSP バージョン | 報告日 |
---|---|---|---|---|---|
CVE-2017-0549 | A-33818508 | 高 | すべて | 6.0、6.0.1、7.0、7.1.1 | 2016 年 12 月 20 日 |
CVE-2017-0550 | A-33933140 | 高 | すべて | 6.0、6.0.1、7.0、7.1.1 | Google 社内 |
CVE-2017-0551 | A-34097231 [2] | 高 | すべて | 6.0、6.0.1、7.0、7.1.1 | Google 社内 |
CVE-2017-0552 | A-34097915 | 高 | すべて | 6.0、6.0.1、7.0、7.1.1 | Google 社内 |
libnl に権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによって Wi-Fi サービス内で任意のコードが実行されるおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であり、現在のプラットフォーム構成によってリスクが軽減されているため、この問題の重大度は「中」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 更新対象の AOSP バージョン | 報告日 |
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CVE-2017-0553 | A-32342065 | 中 | すべて | 5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1 | 2016 年 10 月 21 日 |
Telephony コンポーネントに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリが権限レベルの範囲外の機能にアクセスするおそれがあります。サードパーティのアプリが通常はアクセスできない権限に昇格して機能にアクセスすることに利用される可能性があるため、この問題の重大度は「中」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 更新対象の AOSP バージョン | 報告日 |
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CVE-2017-0554 | A-33815946 [2] | 中 | すべて | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1 | 2016 年 12 月 20 日 |
メディアサーバーに情報開示の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリが権限レベルの範囲外のデータにアクセスするおそれがあります。許可を得ずにデータにアクセスすることに利用される可能性があるため、この問題の重大度は「中」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 更新対象の AOSP バージョン | 報告日 |
---|---|---|---|---|---|
CVE-2017-0555 | A-33551775 | 中 | すべて | 6.0、6.0.1、7.0、7.1.1 | 2016 年 12 月 12 日 |
CVE-2017-0556 | A-34093952 | 中 | すべて | 6.0、6.0.1、7.0、7.1.1 | 2017 年 1 月 4 日 |
CVE-2017-0557 | A-34093073 | 中 | すべて | 6.0、6.0.1、7.0、7.1.1 | 2017 年 1 月 4 日 |
CVE-2017-0558 | A-34056274 | 中 | すべて | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1 | Google 社内 |
libskia に情報開示の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリが権限レベルの範囲外のデータにアクセスするおそれがあります。許可を得ずにデータにアクセスすることに利用される可能性があるため、この問題の重大度は「中」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 更新対象の AOSP バージョン | 報告日 |
---|---|---|---|---|---|
CVE-2017-0559 | A-33897722 | 中 | すべて | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1 | 2016 年 12 月 25 日 |
出荷時設定のプロセスに情報開示の脆弱性があるため、悪意のあるローカルの攻撃者が前の所有者のデータにアクセスするおそれがあります。端末の保護が回避される可能性があるため、この問題の重大度は「中」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 更新対象の AOSP バージョン | 報告日 |
---|---|---|---|---|---|
CVE-2017-0560 | A-30681079 | 中 | すべて | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1 | Google 社内 |
パッチレベル 2017-04-05 に該当するセキュリティ脆弱性の各項目について、下記に詳細を説明します。問題の内容とその重大度の根拠について説明し、CVE、関連する参照先、重大度、更新対象の Google 端末、更新対象の AOSP バージョン(該当する場合)、報告日を表にまとめています。その問題に対処した、一般公開されている変更(AOSP の変更の一覧など)がある場合は、そのバグ ID にリンクを設定しています。複数の変更が同じバグに関係する場合は、バグ ID の後に記載した番号に、追加の参照へのリンクを設定しています。
Broadcom Wi-Fi ファームウェアにリモートコード実行の脆弱性があるため、リモートの攻撃者によって Wi-Fi SoC 内で任意のコードが実行されるおそれがあります。Wi-Fi SoC 内でリモートでコードが実行される可能性があるため、この問題は「重大」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0561 | A-34199105* B-RB#110814 |
重大 | Nexus 6、Nexus 6P、Nexus 9、Pixel C、Nexus Player | 2017 年 1 月 9 日 |
* この問題に対するパッチは公開されていません。アップデートは Google デベロッパー サイトから入手できる Nexus 端末用最新バイナリ ドライバに含まれています。
Qualcomm crypto エンジン ドライバにリモートコード実行の脆弱性があるため、リモートの攻撃者によってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。カーネル内でリモートでコードが実行される可能性があるため、この問題は「重大」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2016-10230 | A-34389927 QC-CR#1091408 |
重大 | Nexus 5X、Nexus 6、Nexus 6P、Pixel、Pixel XL、Android One | 2017 年 1 月 10 日 |
カーネル ネットワーク サブシステムにリモートコード実行の脆弱性があるため、リモートの攻撃者によってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。カーネル内でリモートでコードが実行される可能性があるため、この問題は「重大」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2016-10229 | A-32813456 アップストリーム カーネル |
重大 | Nexus 5X、Nexus 6、Nexus 6P、Pixel、Pixel XL、Pixel C、Android One、Nexus Player | Google 社内 |
MediaTek タッチスクリーン ドライバに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。ローカルでの永久的な端末の侵害につながるおそれがあり、端末を修復するにはオペレーティング システムの再適用が必要になる可能性があるため、この問題は「重大」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0562 | A-30202425* M-ALPS02898189 |
重大* | なし** | 2016 年 7 月 16 日 |
* この問題に対するパッチは公開されていません。アップデートは Google デベロッパー サイトから入手できる Nexus 端末用最新バイナリ ドライバに含まれています。
** Android 7.0 以降が搭載されたサポート対象の Google 端末において、適用できるすべてのアップデートがインストールされている場合は、この脆弱性が悪用されることはありません。
HTC タッチスクリーン ドライバに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。ローカルでの永久的な端末の侵害につながるおそれがあり、端末を修復するにはオペレーティング システムの再適用が必要になる可能性があるため、この問題は「重大」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0563 | A-32089409* |
重大 | Nexus 9 | 2016 年 10 月 9 日 |
* この問題に対するパッチは公開されていません。アップデートは Google デベロッパー サイトから入手できる Nexus 端末用最新バイナリ ドライバに含まれています。
カーネル ION サブシステムに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。ローカルでの永久的な端末の侵害につながるおそれがあり、端末を修復するにはオペレーティング システムの再適用が必要になる可能性があるため、この問題は「重大」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0564 | A-34276203* |
重大 | Nexus 5X、Nexus 6、Nexus 6P、Pixel、Pixel XL、Pixel C、Android One、Nexus Player | 2017 年 1 月 12 日 |
* この問題に対するパッチは公開されていません。アップデートは Google デベロッパー サイトから入手できる Nexus 端末用最新バイナリ ドライバに含まれています。
Qualcomm コンポーネントに影響する脆弱性は次のとおりです。詳細については、Qualcomm AMSS の 2016 年 10 月のセキュリティに関する公開情報をご覧ください。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2016-10237 | A-31628601** QC-CR#1046751 |
重大 | なし** | Qualcomm 社内 |
CVE-2016-10238 | A-35358527** QC-CR#1042558 |
重大 | なし*** | Qualcomm 社内 |
CVE-2016-10239 | A-31624618** QC-CR#1032929 |
高 | Pixel、Pixel XL | Qualcomm 社内 |
* この一連の問題の重大度はベンダーが決定したものです。
* この問題に対するパッチは公開されていません。アップデートは Google デベロッパー サイトから入手できる Nexus 端末用最新バイナリ ドライバに含まれています。
*** Android 7.0 以降が搭載されたサポート対象の Google 端末において、適用できるすべてのアップデートがインストールされている場合は、この脆弱性が悪用されることはありません。
v8 にリモートコード実行の脆弱性があるため、リモートの攻撃者によって特権プロセス内で任意のコードが実行されるおそれがあります。ウェブサイト内でリモートでコードが実行される可能性があるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 更新対象の AOSP バージョン | 報告日 |
---|---|---|---|---|---|
CVE-2016-5129 | A-29178923 | 高 | なし* | 6.0、6.0.1、7.0 | 2016 年 7 月 20 日 |
* Android 7.0 以降が搭載されたサポート対象の Google 端末において、適用できるすべてのアップデートがインストールされている場合は、この脆弱性が悪用されることはありません。
Freetype にリモートコード実行の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリが特別に細工したフォントを読み込んで、権限のないプロセス内でメモリ破損を引き起こすおそれがあります。このライブラリを使用するアプリ内でリモートでコードが実行される可能性があるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 更新対象の AOSP バージョン | 報告日 |
---|---|---|---|---|---|
CVE-2016-10244 | A-31470908 | 高 | なし* | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0 | 2016 年 9 月 13 日 |
* Android 7.0 以降が搭載されたサポート対象の Google 端末において、適用できるすべてのアップデートがインストールされている場合は、この脆弱性が悪用されることはありません。
カーネル サウンド サブシステムに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2014-4656 | A-34464977 アップストリーム カーネル |
高 | Nexus 6、Nexus Player | 2014 年 6 月 26 日 |
NVIDIA crypto ドライバに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0339 | A-27930566* N-CVE-2017-0339 |
高 | Nexus 9 | 2016 年 3 月 29 日 |
CVE-2017-0332 | A-33812508* N-CVE-2017-0332 |
高 | Nexus 9 | 2016 年 12 月 21 日 |
CVE-2017-0327 | A-33893669* N-CVE-2017-0327 |
高 | Nexus 9 | 2016 年 12 月 24 日 |
* この問題に対するパッチは公開されていません。アップデートは Google デベロッパー サイトから入手できる Nexus 端末用最新バイナリ ドライバに含まれています。
MediaTek サーマル ドライバに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0565 | A-28175904* M-ALPS02696516 |
高 | なし** | 2016 年 4 月 11 日 |
* この問題に対するパッチは公開されていません。アップデートは Google デベロッパー サイトから入手できる Nexus 端末用最新バイナリ ドライバに含まれています。
** Android 7.0 以降が搭載されたサポート対象の Google 端末において、適用できるすべてのアップデートがインストールされている場合は、この脆弱性が悪用されることはありません。
MediaTek カメラドライバに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0566 | A-28470975* M-ALPS02696367 |
高 | なし** | 2016 年 4 月 29 日 |
* この問題に対するパッチは公開されていません。アップデートは Google デベロッパー サイトから入手できる Nexus 端末用最新バイナリ ドライバに含まれています。
** Android 7.0 以降が搭載されたサポート対象の Google 端末において、適用できるすべてのアップデートがインストールされている場合は、この脆弱性が悪用されることはありません。
Broadcom Wi-Fi ドライバに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0567 | A-32125310* B-RB#112575 |
高 | Nexus 6、Nexus 6P、Nexus 9、Pixel C、Nexus Player | 2016 年 10 月 12 日 |
CVE-2017-0568 | A-34197514* B-RB#112600 |
高 | Nexus 6、Nexus 6P、Nexus 9、Pixel C、Nexus Player | 2017 年 1 月 9 日 |
CVE-2017-0569 | A-34198729* B-RB#110666 |
高 | Nexus 6、Nexus 6P、Nexus 9、Pixel C、Nexus Player | 2017 年 1 月 9 日 |
CVE-2017-0570 | A-34199963* B-RB#110688 |
高 | Nexus 6、Nexus 6P、Nexus 9、Pixel C、Nexus Player | 2017 年 1 月 9 日 |
CVE-2017-0571 | A-34203305* B-RB#111541 |
高 | Nexus 6、Nexus 6P、Pixel C、Nexus Player | 2017 年 1 月 9 日 |
CVE-2017-0572 | A-34198931* B-RB#112597 |
高 | なし** | 2017 年 1 月 9 日 |
CVE-2017-0573 | A-34469904* B-RB#91539 |
高 | Nexus 6、Nexus 6P、Nexus 9、Pixel C、Nexus Player | 2017 年 1 月 18 日 |
CVE-2017-0574 | A-34624457* B-RB#113189 |
高 | Nexus 6、Nexus 6P、Nexus 9、Pixel C | 2017 年 1 月 22 日 |
* この問題に対するパッチは公開されていません。アップデートは Google デベロッパー サイトから入手できる Nexus 端末用最新バイナリ ドライバに含まれています。
** Android 7.0 以降が搭載されたサポート対象の Google 端末において、適用できるすべてのアップデートがインストールされている場合は、この脆弱性が悪用されることはありません。
Qualcomm Wi-Fi ドライバに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0575 | A-32658595* QC-CR#1103099 |
高 | Nexus 5X、Pixel、Pixel XL | 2016 年 11 月 3 日 |
* この問題に対するパッチは公開されていません。アップデートは Google デベロッパー サイトから入手できる Nexus 端末用最新バイナリ ドライバに含まれています。
NVIDIA I2C HID ドライバに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0325 | A-33040280* N-CVE-2017-0325 |
高 | Nexus 9、Pixel C | 2016 年 11 月 20 日 |
* この問題に対するパッチは公開されていません。アップデートは Google デベロッパー サイトから入手できる Nexus 端末用最新バイナリ ドライバに含まれています。
Qualcomm オーディオ ドライバに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0454 | A-33353700 QC-CR#1104067 |
高 | Nexus 5X、Nexus 6P、Pixel、Pixel XL | 2016 年 12 月 5 日 |
Qualcomm crypto エンジン ドライバに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0576 | A-33544431 QC-CR#1103089 |
高 | Nexus 5X、Nexus 6、Nexus 6P、Pixel、Pixel XL、Android One | 2016 年 12 月 9 日 |
HTC タッチスクリーン ドライバに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0577 | A-33842951* |
高 | なし** | 2016 年 12 月 21 日 |
* この問題に対するパッチは公開されていません。アップデートは Google デベロッパー サイトから入手できる Nexus 端末用最新バイナリ ドライバに含まれています。
** Android 7.0 以降が搭載されたサポート対象の Google 端末において、適用できるすべてのアップデートがインストールされている場合は、この脆弱性が悪用されることはありません。
DTS サウンド ドライバに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0578 | A-33964406* |
高 | なし** | 2016 年 12 月 28 日 |
* この問題に対するパッチは公開されていません。アップデートは Google デベロッパー サイトから入手できる Nexus 端末用最新バイナリ ドライバに含まれています。
** Android 7.0 以降が搭載されたサポート対象の Google 端末において、適用できるすべてのアップデートがインストールされている場合は、この脆弱性が悪用されることはありません。
Qualcomm サウンド コーデック ドライバに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2016-10231 | A-33966912 QC-CR#1096799 |
高 | Pixel、Pixel XL | 2016 年 12 月 29 日 |
Qualcomm ビデオドライバに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0579 | A-34125463* QC-CR#1115406 |
高 | Nexus 5X、Nexus 6P、Pixel、Pixel XL | 2017 年 1 月 5 日 |
CVE-2016-10232 | A-34386696 QC-CR#1024872 [2] |
高 | Nexus 5X、Nexus 6P、Pixel、Pixel XL、Android One | 2017 年 1 月 10 日 |
CVE-2016-10233 | A-34389926 QC-CR#897452 |
高 | なし** | 2017 年 1 月 10 日 |
* この問題に対するパッチは公開されていません。アップデートは Google デベロッパー サイトから入手できる Nexus 端末用最新バイナリ ドライバに含まれています。
** Android 7.0 以降が搭載されたサポート対象の Google 端末において、適用できるすべてのアップデートがインストールされている場合は、この脆弱性が悪用されることはありません。
NVIDIA 起動および電源管理プロセッサ ドライバに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってこの起動および電源管理プロセッサ内で任意のコードが実行されるおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0329 | A-34115304* N-CVE-2017-0329 |
高 | Pixel C | 2017 年 1 月 5 日 |
* この問題に対するパッチは公開されていません。アップデートは Google デベロッパー サイトから入手できる Nexus 端末用最新バイナリ ドライバに含まれています。
Synaptics タッチスクリーン ドライバに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0580 | A-34325986* |
高 | なし** | 2017 年 1 月 16 日 |
CVE-2017-0581 | A-34614485* |
高 | なし** | 2017 年 1 月 22 日 |
* この問題に対するパッチは公開されていません。アップデートは Google デベロッパー サイトから入手できる Nexus 端末用最新バイナリ ドライバに含まれています。
** Android 7.0 以降が搭載されたサポート対象の Google 端末において、適用できるすべてのアップデートがインストールされている場合は、この脆弱性が悪用されることはありません。
Qualcomm Seemp ドライバに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0462 | A-33353601 QC-CR#1102288 |
高 | Pixel、Pixel XL | Google 社内 |
Qualcomm Kyro L2 ドライバに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-6423 | A-32831370 QC-CR#1103158 |
高 | Pixel、Pixel XL | Google 社内 |
カーネル ファイル システムに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2014-9922 | A-32761463 アップストリーム カーネル |
高 | Nexus 5X、Nexus 6、Nexus 6P、Nexus 9、Pixel、Pixel XL、Pixel C、Android One、Nexus Player | Google 社内 |
カーネル メモリ サブシステムに情報開示の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリが権限レベルの範囲外のデータにアクセスするおそれがあります。ユーザーの明示的な許可を得ずに機密データにアクセスすることに利用される可能性があるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2014-0206 | A-34465735 アップストリーム カーネル |
高 | Nexus 6、Nexus Player | 2014 年 5 月 6 日 |
カーネル ネットワーク サブシステムに情報開示の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリが権限レベルの範囲外のデータにアクセスするおそれがあります。ユーザーの明示的な許可を得ずに機密データにアクセスすることに利用される可能性があるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2014-3145 | A-34469585 アップストリーム カーネル [2] |
高 | Nexus 6、Nexus Player | 2014 年 5 月 9 日 |
Qualcomm TrustZone に情報開示の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリが権限レベルの範囲外のデータにアクセスするおそれがあります。ユーザーの明示的な許可を得ずに機密データにアクセスすることに利用される可能性があるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2016-5349 | A-29083830 QC-CR#1021945 [2] [3] [4] |
高 | Nexus 5X、Nexus 6、Nexus 6P、Pixel、Pixel XL、Android One | 2016 年 6 月 1 日 |
Qualcomm IPA ドライバに情報開示の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリが権限レベルの範囲外のデータにアクセスするおそれがあります。ユーザーの明示的な許可を得ずに機密データにアクセスすることに利用される可能性があるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2016-10234 | A-34390017 QC-CR#1069060 [2] |
高 | Nexus 5X、Nexus 6P、Pixel、Pixel XL | 2017 年 1 月 10 日 |
カーネル ネットワーク サブシステムにサービス拒否の脆弱性があるため、リモートの攻撃者が特別に細工したネットワーク パケットを使用して、端末のハングや再起動を引き起こすおそれがあります。リモートでのサービス拒否のおそれがあるため、この問題の重大度は「高」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2014-2706 | A-34160553 アップストリーム カーネル |
高 | Nexus Player | 2014 年 4 月 1 日 |
Qualcomm Wi-Fi ドライバにサービス拒否の脆弱性があるため、近くにいる攻撃者が Wi-Fi サブシステムでサービス拒否を引き起こすおそれがあります。リモートでのサービス拒否のおそれがあるため、この問題の重大度は「高」と判断されています
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2016-10235 | A-34390620 QC-CR#1046409 |
高 | なし** | 2017 年 1 月 10 日 |
** Android 7.0 以降が搭載されたサポート対象の Google 端末において、適用できるすべてのアップデートがインストールされている場合は、この脆弱性が悪用されることはありません。
カーネル ファイル システムに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによって権限レベルの範囲外で任意のコードが実行されるおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であり、現在のプラットフォーム構成によってリスクが軽減されているため、この問題の重大度は「中」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2016-7097 | A-32458736 アップストリーム カーネル |
中 | Nexus 5X、Nexus 6、Nexus 6P、Nexus 9、Pixel、Pixel XL、Pixel C、Nexus Player | 2016 年 8 月 28 日 |
Qualcomm Wi-Fi ドライバに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であり、脆弱性に固有の詳細によって問題の影響が限定されているため、この問題は「中」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-6424 | A-32086742 QC-CR#1102648 |
中 | Nexus 5X、Pixel、Pixel XL、Android One | 2016 年 10 月 9 日 |
Broadcom Wi-Fi ドライバに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であり、現在のプラットフォーム構成によってリスクが軽減されているため、この問題の重大度は「中」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2016-8465 | A-32474971* B-RB#106053 |
中 | Nexus 6、Nexus 6P、Nexus 9、Pixel C、Nexus Player | 2016 年 10 月 27 日 |
* この問題に対するパッチは公開されていません。アップデートは Google デベロッパー サイトから入手できる Nexus 端末用最新バイナリ ドライバに含まれています。
HTC OEM fastboot コマンドに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってセンサーハブ内で任意のコードが実行されるおそれがあります。最初に別の脆弱性を悪用する必要があるため、この問題の重大度は「中」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0582 | A-33178836* |
中 | Nexus 9 | 2016 年 11 月 28 日 |
* この問題に対するパッチは公開されていません。アップデートは Google デベロッパー サイトから入手できる Nexus 端末用最新バイナリ ドライバに含まれています。
Qualcomm アクセス ドライバに権限昇格の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であり、脆弱性に固有の詳細情報で問題の影響が限定されているため、この問題は「中」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0583 | A-32068683 QC-CR#1103788 |
中 | Nexus 5X、Nexus 6P、Pixel、Pixel XL、Android One | Google 社内 |
カーネル メディア ドライバに情報開示の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリが権限レベルの範囲外のデータにアクセスするおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「中」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2014-1739 | A-34460642 アップストリーム カーネル |
中 | Nexus 6、Nexus 9、Nexus Player | 2014 年 6 月 15 日 |
Qualcomm Wi-Fi ドライバに情報開示の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリが権限レベルの範囲外のデータにアクセスするおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「中」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0584 | A-32074353* QC-CR#1104731 |
中 | Nexus 5X、Pixel、Pixel XL | 2016 年 10 月 9 日 |
* この問題に対するパッチは公開されていません。アップデートは Google デベロッパー サイトから入手できる Nexus 端末用最新バイナリ ドライバに含まれています。
Broadcom Wi-Fi ドライバに情報開示の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリが権限レベルの範囲外のデータにアクセスするおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「中」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0585 | A-32475556* B-RB#112953 |
中 | Nexus 6、Nexus 6P、Nexus 9、Pixel C、Nexus Player | 2016 年 10 月 27 日 |
* この問題に対するパッチは公開されていません。アップデートは Google デベロッパー サイトから入手できる Nexus 端末用最新バイナリ ドライバに含まれています。
Qualcomm Avtimer ドライバに情報開示の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリが権限レベルの範囲外のデータにアクセスするおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「中」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2016-5346 | A-32551280 QC-CR#1097878 |
中 | Pixel、Pixel XL | 2016 年 10 月 29 日 |
Qualcomm ビデオドライバに情報開示の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリが権限レベルの範囲外のデータにアクセスするおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「中」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-6425 | A-32577085 QC-CR#1103689 |
中 | Pixel、Pixel XL | 2016 年 10 月 29 日 |
Qualcomm USB ドライバに情報開示の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリが権限レベルの範囲外のデータにアクセスするおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「中」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2016-10236 | A-33280689 QC-CR#1102418 |
中 | Pixel、Pixel XL | 2016 年 11 月 30 日 |
Qualcomm サウンド ドライバに情報開示の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリが権限レベルの範囲外のデータにアクセスするおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「中」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0586 | A-33649808 QC-CR#1097569 |
中 | Nexus 5X、Nexus 6、Nexus 6P、Pixel、Pixel XL、Android One | 2016 年 12 月 13 日 |
Qualcomm SPMI ドライバに情報開示の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリが権限レベルの範囲外のデータにアクセスするおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「中」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-6426 | A-33644474 QC-CR#1106842 |
中 | Pixel、Pixel XL | 2016 年 12 月 14 日 |
NVIDIA crypto ドライバに情報開示の脆弱性があるため、悪意のあるローカルアプリが権限レベルの範囲外のデータにアクセスするおそれがあります。最初に特権プロセスへの侵入が必要であるため、この問題の重大度は「中」と判断されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0328 | A-33898322* N-CVE-2017-0328 |
中 | なし** | 2016 年 12 月 24 日 |
CVE-2017-0330 | A-33899858* N-CVE-2017-0330 |
中 | なし** | 2016 年 12 月 24 日 |
* この問題に対するパッチは公開されていません。アップデートは Google デベロッパー サイトから入手できる Nexus 端末用最新バイナリ ドライバに含まれています。
** Android 7.0 以降が搭載されたサポート対象の Google 端末において、適用できるすべてのアップデートがインストールされている場合は、この脆弱性が悪用されることはありません。
Qualcomm コンポーネントに影響する次の脆弱性は、2014~2016 年に Qualcomm AMSS のセキュリティに関する公開情報としてリリースされたものです。その修正を Android のセキュリティ パッチ レベルと関連付けるため、この Android のセキュリティに関する公開情報に追加されています。
CVE | 参照 | 重大度 | 更新対象の Google 端末 | 報告日 |
---|---|---|---|---|
CVE-2014-9931 | A-35445101** QC-CR#612410 |
重大 | なし** | Qualcomm 社内 |
CVE-2014-9932 | A-35434683** QC-CR#626734 |
重大 | Pixel、Pixel XL | Qualcomm 社内 |
CVE-2014-9933 | A-35442512 QC-CR#675463 |
重大 | なし** | Qualcomm 社内 |
CVE-2014-9934 | A-35439275** QC-CR#658249 |
重大 | なし** | Qualcomm 社内 |
CVE-2014-9935 | A-35444951** QC-CR#717626 |
重大 | なし** | Qualcomm 社内 |
CVE-2014-9936 | A-35442420** QC-CR#727389 |
重大 | なし** | Qualcomm 社内 |
CVE-2014-9937 | A-35445102** QC-CR#734095 |
重大 | なし** | Qualcomm 社内 |
CVE-2015-8995 | A-35445002** QC-CR#733690 |
重大 | なし** | Qualcomm 社内 |
CVE-2015-8996 | A-35444658** QC-CR#734698 |
重大 | なし** | Qualcomm 社内 |
CVE-2015-8997 | A-35432947** QC-CR#734707 |
重大 | なし** | Qualcomm 社内 |
CVE-2015-8998 | A-35441175** QC-CR#735337 |
重大 | なし** | Qualcomm 社内 |
CVE-2015-8999 | A-35445401** QC-CR#736119 |
重大 | なし** | Qualcomm 社内 |
CVE-2015-9000 | A-35441076** QC-CR#740632 |
重大 | なし** | Qualcomm 社内 |
CVE-2015-9001 | A-35445400** QC-CR#736083 |
重大 | なし** | Qualcomm 社内 |
CVE-2015-9002 | A-35442421** QC-CR#748428 |
重大 | なし** | Qualcomm 社内 |
CVE-2015-9003 | A-35440626** QC-CR#749215 |
重大 | なし** | Qualcomm 社内 |
CVE-2016-10242 | A-35434643** QC-CR#985139 |
重大 | なし** | Qualcomm 社内 |
* この一連の問題の重大度はベンダーが決定したものです。
* この問題に対するパッチは公開されていません。アップデートは Google デベロッパー サイトから入手できる Nexus 端末用最新バイナリ ドライバに含まれています。
*** Android 7.0 以降が搭載されたサポート対象の Google 端末において、適用できるすべてのアップデートがインストールされている場合は、この脆弱性が悪用されることはありません。
上記の公開情報に対する一般的な質問について、以下で回答します。
1. 上記の問題に対処するように端末が更新されているかどうかをどのように判断すればよいですか?
端末のセキュリティ パッチ レベルを確認する方法については、Pixel および Nexus のアップデート スケジュールに記載されている手順をご覧ください。
このアップデートを組み込んだ端末メーカーは、パッチレベル文字列を以下に設定する必要があります。
2. この公開情報に 2 つのセキュリティ パッチ レベルがあるのはなぜですか?
この公開情報では、2 つのセキュリティ パッチ レベルを定義しています。これは、すべての Android 搭載端末で同様の問題が発生する一部の脆弱性をサブセットとし、Android パートナーが迅速かつ柔軟に修正できるようにするためです。Android パートナーには、この公開情報に掲載されている問題をすべて修正し、最新のセキュリティ パッチ レベルを使用することが推奨されています。
パートナーには、対処するすべての問題の修正を 1 つのアップデートにまとめて提供することが推奨されています。
3. 各問題の影響を受ける Google 端末を判断するにはどうすればよいですか?
2017-04-01 と 2017-04-05 のセキュリティの脆弱性の詳細に関するセクションで、各表中の「更新対象の Google 端末」列に、その問題の影響を受ける、更新対象の Google 端末の種類を記載しています。この列には次のいずれかが表示されています。
4. 「参照」列の項目はどのような情報に関連付けられていますか?
脆弱性の詳細の表で「参照」列に記載した内容には、その参照番号が属す組織を示す接頭辞を含めている場合があります。各接頭辞の意味は以下のとおりです。
接頭辞 | 参照 |
---|---|
A- | Android バグ ID |
QC- | Qualcomm の参照番号 |
M- | MediaTek の参照番号 |
N- | NVIDIA の参照番号 |
B- | Broadcom の参照番号 |